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2004年3月 7日 (日)

ガラスエッチングで車体番号を刻印する実験

クルマの盗難対策として効果がある(と言われている)ガラスエッチング。

車体番号をガラスに刻印することで、万一、車が盗まれても転売しにくくなるそうです。
もちろん100%防げる訳ではないケド。

カーショップでは、レーザー加工や研磨剤を吹きつけて刻印する方法でガラスエッチング施工をしていますが、今回、薬品を使ってDIYでガラスエッチングが出来るかどうかの実験をしてみました。


特許を見てみると、ガラスを溶かす薬品を使い、エッチングする部分のみ薬品が浸透するシートを用いてガラスに刻印する、というものがあったので、これを参考にしてみます。


フッ化水素酸などのフッ化化合物はガラスなどのケイ酸質を侵食する作用がありますが、フッ化化合物は毒性が強く法律で規制されているため、一般では取扱いが出来ません。
私は毒劇物の資格を持っているので扱えるんですけどね(笑)

フッ化水素はあまりにも毒性が強いので、こんなもんを使ったらガラスより前に人間がやられてしまいます。

もう少し毒性の弱いものはないものかと会社内を探してみたところ、ありました!(どんな会社やねん!)


今回使うのは、酸性フッ化アンモニウム。
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酸性フッ化アンモニウムはフッ化水素より毒性が弱いとはいえ劇物なので、注意して取扱います。

酸性フッ化アンモニウムは結晶状ですが、ガラスエッチングに使うためには液状にする必要があります。
しかし、濃度をどれくらいにしたらいいのかわからないので、ひとまず10%の水溶液を作って試すことにしました。

酸性フッ化アンモニウムを水に溶かすと吸熱し、水溶液の温度が下がります。
温度が下がると溶けにくくなってしまうため、湯煎で暖めながら溶かします。
もちろんガラス器具は使えません。

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10%水溶液ができたところで、実際にガラスに塗ってみます。

ガラスに水溶液をたらし、スタート。
(赤丸の箇所にたらしています)
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1分経過・・・
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ちょっとガラスが白くなってきました。
水素ガスの臭いもしています。

3分経過・・・
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さらにガラスが白くなってきました。

5分経過・・・
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水素ガスの臭いがしなくなりました。

10分経過。
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ここで水溶液を拭き取り、水洗いします。

その結果、水溶液に接触していた一部のみが白くなり、かなりムラになってます。
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どうやら10%水溶液では濃度が薄いようなので、ざっとその4倍、40%水溶液を作りました。

また、液をそのまま垂らしただけでは水滴の端の部分から水分が蒸発して、だんだんと水滴の形が変わってしまいます。
これでは、狙った位置に均等にエッチングするのは難しいですね。

そこで、ティッシュペーパーを折ってガラスに置き、これに水溶液を浸透させることにしました。

折ったティッシュペーパーに水溶液を浸透させます。
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10分後、ティッシュペーパーを取り除き水洗いしてみると・・・
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適当にティッシュを折ったので気泡が入ってしまい、この気泡部分やしわの部分がムラになっていますが、ちゃんとガラスに触れていたところはきれいにエッチングされていました。

ということで、水溶液の濃度は40%にしましょう。


今度は実際に数字をガラスにエッチングしてみます。

今では見ることが少なくなりましたが、ドットプリンターのインクリボンを使いました。
ドットプリンターを使い、「CF6-0123456」と文字を紙に印刷します。

印刷されたインクリボンは文字の部分のインクが紙に転写され、ピンによってインクリボンに小さな穴が開けられますので、その部分だけ液体が通過できるようになります。

インクリボンはテンションがなくなるとしわしわになるので、軽くしわを伸ばしてからガラスに密着するように貼り付けます。
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ティッシュを分厚くするとムラになるので、2枚だけをリボンの上に置いて水溶液をしみこませました。
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10分後、ティッシュとリボンを取り除き、水洗いした結果・・・
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Edg11

きれいに文字が刻印されました!

実際に見るときれいに刻印されているんですが、写真に撮るのは難しいなぁ・・・


さてさて、ここまでやったんですが、実際に車のガラスにエッチングするかどうかは気分次第・・・(爆)


注意!
ここで使った薬品は法律で規制されているので、お分けすることはできません。

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