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2009年1月19日 (月)

BHT黄変かどうかを調べてみる

知り合いから、ちょこっと頼まれごとを引き受けました。

白い綿を袋に入れて保管してたら、綿が黄色くなっちゃった。
なんで?


という訳で、この原因を調べて欲しいということです。


実はこのテの黄色く変色するトラブルはよくあることで、
”クリーニング店から返ってきた洋服をビニールカバーを被せたまま保管してたら服が黄ばんじゃった”
というのと同じ。

この黄色くなっちゃう原因は、ビニールに使われている酸化防止剤が揮発して洋服に付いてしまい、その後、付着した酸化防止剤が着色物質に変化するために起こります。

これを専門用語では「BHT黄変(ビィエイチティおうへん)」と言ってます。

BHTとはジブチルヒドロキシトルエンの略称で、プラスチックの酸化防止剤として広く使われています。
安価で性能がいいのですが、揮発しやすく黄変トラブルをよく起こすんですよね。

今回もBHT黄変だと容易に想像がついたので確かめてみました。

簡単にBHT黄変かどうかを見わける方法として、酸性の蒸気を当てて色が消えるか、色が消えたところにアルカリ性の蒸気を当てて再度黄色くなるかどうかをチェックします。


黄色く変色した綿。
Bhtoh01
写真では、真ん中あたりが黄土色っぽくなっていますが、実際は全体に黄ばみがかっていて、特に真ん中あたりの変色が大きくなってます。
デジカメでは白いものを撮るのは難しい・・・

そこに取り出したるは、塩酸。
Bhtoh04
キャップを開けると、塩酸の蒸気がもくもくと立ちあがります。
この蒸気を吸っちゃうと、むせちゃいます。

塩酸の蒸気を黄色くなった部分に当てると・・・
Bhtoh02
全体に黄ばんでいた部分の色が消えました。
変色が大きい部分は完全には消えてませんが、かなり色が薄くなっています。
恐らく、もうちょっとちゃんと蒸気を当てれば、色は消えると思います。

次に取り出したるや、アンモニア水。
Bhtoh05
この蒸気は粘膜や気管を刺激します。

塩酸で色が消えた部分にアンモニアの蒸気を当てると・・・
Bhtoh03
ハイ、黄色いの復活!
最初よりも黄色が濃くなりました。
これも、真ん中の濃い部分しかわかりませんが、全体にほんのり黄ばんでいます。


このような現象の一例を化学式で書くと・・・
Bhtoh06
↑酸性(無色)         ↑アルカリ性(黄色) 

となります。

これで、BHT黄変に間違いないと確証を得て、念のためBHTや着色物質の分析をしたところ、やはり袋にBHTが使われていました。


綿を保管するときは、安モンの袋を使ったらあかんでぇ
と、教えてあげました(笑)

ちなみに、クルマの新車の座席に被せてあるビニールでも、同じように黄色くなっちゃう可能性があるので、ビニールはとっとと外してしまいましょう。

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