ボンネット付きのケーブルカー 八栗ケーブルに乗る
香川県は高松市、五剣山八栗寺へのアクセス線として活躍中の八栗ケーブル。
八栗寺は四国霊場八十五番札所になっているので、お遍路さんの姿もちらほら。
麓の八栗登山口駅。
広い駐車場に面しており、ケーブルカーの駅では珍しくプラットホームは開放的。
八栗山上駅まで全長660m、高低差167mを時速12kmで登る。
往復乗車券、900円也。
片道の切符もありますが、上りが550円、下りが450円と運賃に差があります。
山頂から下って来たケーブルカー。
丸みがあって、もんのすごいレトロな雰囲気。
昭和の高度成長時代当時の近未来的なデザイン。
味があり過ぎる!
東海道新幹線が開業し、東京オリンピックが開催された年の昭和39年製。
今年で実働47年。
人間なら定年退職してもおかしくない。
この車両、なんといってもボンネットが特徴的。
正面窓が開いてますが、ジャッキみたいな窓開け機構がイイ!
塗装面表面の質感に、鉄製車体の重厚感を感じる。
窓に『自動扉』と書かれた折戸。
そーいえば、昔のバスのドアにも『自動扉』って書いてあったっけ。
今ではあたり前になりわざわざ書かなくなったもんね。
窓枠の黒ゴムや丸いドアノブに萌える。
八栗登山口からまっすぐ線路が伸びる。
ロープにも若干疲労感を感じたり・・・
八栗登山口を出発!
お遍路さんもお一方ご乗車。
昭和39年当時の車両でグローブ付きの照明とは、かなり豪華な造り。
出発してしばらくまっすぐ登って行くと、右へカーブする。
カーブを抜けると行き違い。
上からは緑色の車両が下りてくる。
ボンネットの下側もせり上がっていて、流線形になっている。
最大勾配288‰と、ケーブルカーにしてはそれほど急じゃありません。
八栗山上駅に到着。
ライトの上のボンネット部の膨らみがよく目立ち、下から見たときと違った表情を見せる。
パンタの数も多い。
八栗山頂駅を出ると・・・
八栗寺への参道が続きますが、私はケーブルカー乗車が目的なので参拝はパス。
再び駅舎へ入り、改札が始まるのを待ちます。
15分毎の運行なので、それほど待たなくてもいい。
乗車は反対側のホームから。
八栗登山口を出発した時もそうでしたが、発車するケーブルカーに向かって駅員さんは深々と一礼。
架線の支柱に付いている照明もレトロな感じ。
さっきすれ違った緑色の車体と再び行き違い。
車体の色が違うと雰囲気も変わります。
所要時間約4分で麓の八栗登山口に到着。
珍しいデザインの車両は味があって、ものすごくいい雰囲気のケーブルカー。
これからも現役で活躍し続けて欲しいですね。
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