青春18きっぷで鈍行旅行 その1 ~大阪から岡山へ~
この前、出張の時に買った青春18きっぷを使って鈍行乗り鉄の旅をすることに。
以前、嫁さんを連れて紀伊半島を1周しましたが、今回はどこ行こうか?
東へ行くなら飯田線、北へ行くなら富山から高山本線もいい、西へ行くなら中国山地を横断するのもおもしろい。
どうしようかな~とプランを考えてたところ、なんと夏休みを満喫中の次男坊も行きたいと言う。
ん~、そうなると、早朝に出発して終電間近に帰ってくるコースは無理だな。
乗り鉄デビューなので、1列車で3時間も4時間も乗りっぱなしなのも止めておいた方がいいだろう。
急遽、プランを練り直し、そんなに朝早くなく、夜も遅くならない程度に変化に富んで、さらには子どもが青春18きっぷを使っても元が取れるだけの距離のあるところ。
もちろん、私も楽しいところで!
結局、3時間ぐらい考えて、ようやく行き先が決まる。
出発は新大阪から。
改札で3人分の日付を入れてもらう。
すでに出張で2回使ってるので、今日で使い切ることに。
まずは7:55発、新快速 播州赤穂行き(3203M)。
この3203M列車、朝5:37に敦賀を発ち、終点9:41に播州赤穂に着く営業距離275.5kmを所要時間4時間4分掛けて走破する国内屈指の長距離列車。
ある程度覚悟はしてましたが、やはり新大阪に着いた時にはかなりの混雑ぶり。
ま、大阪から座れるからええか
と思ってたら、なんと大阪でも平日ほど乗客は入れ替わらず、座席が空かない。
何とか嫁さんと子どもを座らせ、私はドア横の補助席へ。
すると大阪から、見るからに”鉄”とわかる高校生の集団が大きな荷物を抱えて乗り込んできて、私の前に陣取る。
そして、聞こえてくる会話もマニアな話。
ただ、私もマニアな訳で、聞いててなかなか面白い。
113、115系は名車だろ
なんて言ってるのを聞くと、
平成生まれの君がよう知ってるな!
と感心する。
223の2000番台は1000番台のニセモン
というのには、妙に納得してしまったり(笑)
なんで納得したのかの説明をするのも大変なので割愛しますが、亜種の多い“鉄“の中にあって波長が合うのも珍しい。
近くにいたおばさんが彼らに話しかけたことがきっかけで、混雑する車内で鉄談議に花が咲く。
聞くところによると、彼らはある高校の鉄道研究会の部員で、大阪から4泊5日で青春18きっぷを使って九州を一周するらしい。
3年生の部長の下、2年生、1年生と総勢11名と、クラブの合宿なのでちゃんと引率の先生も一緒。
今日はこのまま山陽本線を下り、三原からは呉線を走る観光列車 瀬戸内マリンビュー で広島まで行ったあと下関で泊まるとか。
宿泊は、各地の東横インに泊まるらしい。
昭和の頃の学生旅行といえばユースホステルでしたが、21世紀のこのご時世、どこの誰とも知らない人とドミトリーで寝るというのはありえないんでしょうな。
2日目以降は鈍行をベースに特急列車にも乗って、鹿児島からは九州新幹線で博多へ戻り、博多で1日自由行動のあと新幹線で帰阪するコース。
特急券や青春18きっぷでは乗れない区間の乗車券含め、全部で12枚の切符を持ってました。
きっぷの枚数の話が出たので、
JR東海にある新幹線の券売機って一度に何枚重ねて出てくると思う?
と聞いてみたところ、誰も知らなかった。
そらそやな、おっさんはな実験したことあんねん。
19枚以上は出せるみたいやで!
と言って写真を見せると、みんな驚いてた(笑)
新快速 は三ノ宮や明石を過ぎてもほとんど乗客は減らない。
老若男女見た目に乗り鉄と思しき人たちが多く、隣のおじさんもタブレットで時刻表を見てる。
これはこのまま岡山へ向かう同志ばかりだな!
と、察した私は、相生でのイス取り合戦に備え、進行方向右側の補助席へ移動。
この補助席なら、相生で下車する時もぎりぎりまで座っていられて、かつ、先頭近くでスタートできる。
列車は読みどおり2番線に到着。
向かいの3番線には、115系普通岡山行き1311M列車が入線中。
乗客はほとんどおらず、この位置からダッシュすれば無事座席を確保できそう。
9:28、相生駅に到着。
列車が止まると、相生駅ステークスのスタート。
ドアオープンとともに、2番手の位置で向かいの列車へ!
入線中の1311Mは車内保温のため、ドアはボタンを押して開ける。
当然、先頭でスタートしたおっさんがボタンを押す。
その隙を突いて、2番手の私がゴールイン!
てな訳で、無事座席を確保。
嫁さんと子どもは、急にみんな走りだしたから何が起こったのかとビックリしたわ!と言うてましたが、イス取り合戦のことを言うの忘れてた(笑)
着席してほっとしたところで、新快速 は播州赤穂へ向けて出発。
車内放送で
後方車両にまだ空席があります
と言うてたので、後ろの方が比較的空いてるみたい。
でも、最初から後方車両を狙うのは、ややリスキーなところも。
休日の新快速は8両、対する岡山行きは4両。
停車位置がわかっていないと、うまく移動できないかも。
今回はうまく席が取れたけど、もし立つことになってしまったら新幹線で岡山へ行こうと思ってました。
相生に止まる新幹線は少ないけれど、ちょうど9:43発のひかり495号に乗れば岡山に9:59に着ける。
3月のダイヤ改正前だったら、姫路からひかり495号に乗り換えて相生へ新快速を先回り出来たので、イス取り合戦は不戦勝できたんですがねぇ。
そんでもって、9:33 相生を出発。
上郡、和気を過ぎても、立ち客は減りません。
10:39 岡山に到着。
岡山に着くと、なんだかホームが騒然としています。
駅のアナウンスによると、山陽本線西阿知~新倉敷間で貨物列車が立ち往生して動けなくなり、岡山10:50発の普通糸崎行きが運休になったらしい。
岡山からさらに山陽本線を下るつもりにしていた18キッパーたちは、足止めを喰らったようです。
件の鉄道研究会のみなさんも。
でも、そこは鉄研!
持てあまる程の知識を生かして、このアクシデントも難なく越えられるでしょう。
てか、この困難をクリア出来なければ、鉄道研究会を名乗る資格はないぞよ、部長!
私たちはマリンライナー23号で四国へ渡るので、健闘を祈る!
その2へつづく
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コメント
よいこらさん
コメントありがとうございます。
彼らは三原から瀬戸内マリンビューに乗るので、新幹線しかないでしょうね。
中途半端に福山まで行ってしまうと下り電車が来ない恐れがあるので、三原まで行ってしまうのがいいかと。
投稿: おそくじ | 2013年8月 8日 (木) 11:18
新幹線
または伯備線に乗って、総社から井原鉄道でしょうか。
どちらも18きっぷ外になりますね
投稿: よいこら | 2013年8月 5日 (月) 22:58